ここで良くない教師を駄目出しするつもりはありません。

問題教師が多いのは、最早常識のようになっていますからね(笑)

 

ここで押さえたいのは、信頼できる優れたプロの教師にも、いろいろなタイプが存在することです。

つまり、教師のタイプを見極めて、上手に活用していってほしいのですね。

 

 

「良い先生」は生徒によっても変わる

例えば「優秀な医師」の場合でも、いろいろな人がいます。

「無愛想だが、手術の腕は超一流」
「見立ては悪いが、研究者としては一流」
「腕は平均的だけど、患者の気持ちをよく分かってくれる」
「特技はないが、広い分野を1人で見れる」
「特定の分野の最新医療に詳しい」
「地方などへ、自分を犠牲にしてでも医療を届ける人間性」

優れた医師と言っても、本当にいろいろタイプがあるものです。

ちなみに一番最初はブラックジャックですね。

小さい頃から大好きでした(笑)

 

ここで大事なのは、どれが一番と言えるものが「無い」ことです。

もっと言えば、ベストは患者によって変わります。

 

「難病だが、手術が奇跡的にうまくいけば治る人」なら、患者は手術の腕を何よりも求めるでしょう。

「終末期医療で平和で穏やかな最後を送りたい患者」なら、自分の気持ちを理解してくれる温かい医師を求めるでしょう。

 

教師もこれと同じです。

優れた教師といってもいろいろなタイプがいますし、その生徒にとって理想の教師はバラバラです。

 

「自主的に勉強できない生徒」なら、いろいろと手をかけて、面倒を見てくれる先生が望まれるでしょう。

「自分で計画的に勉強できている自立心のある生徒」なら、手をかけずに目をかけるような、適切な距離感を保てる先生が良いでしょう。

「どうしても行きたい学校があり、そのための得点力が足りない生徒」なら、たとえ邪道な手を使ってでも点数を上げてくれる教師が喜ばれるでしょう。

「いろいろな問題を抱えて勉強が手につかない生徒」なら、生徒の気持ちに寄り添った指導のできる教師が求められるでしょう。

「才能はあるのにやる気が足りないという生徒」なら、指導力よりもモチベーション力に優れた教師のほうが良いでしょう。

 

「塾選びは、先生選び」と言っても過言ではありません。

優れたシステムの塾や一風変わった塾もありますが、「その塾でしか受けられない指導」というのは、ほとんどありません。

今まで画期的と言われる様々な教材やシステムも見てきましたが、全く同じものは無くても、本質的には似たようなものが必ずあります。

 

しかし一方で、その先生にしか受けられない授業と言えるものも存在します。

その先生が作った、いくら優れた教材でも、違う先生が使うと大して成果が出ないことは日常茶飯事です。

 

ですから、たとえ評判の悪い塾でも、たまたまその教室に良い先生がいるならば、それだけで入る価値があります。

逆に、いくら有名な塾でも、担当の教師が良くなければ、意味がありません。

教室を変えるか、塾自体を変えるかしたほうが良いでしょう。

 

たまに(と言うより、大手はほとんどですが・・・)体験授業で良い先生が教えて、実際に入ると違う先生が教えることがありますが、あれは塾選びという点では詐欺に近いです。

塾側の論理からすれば「うちの塾を選んでくれた」でしょうが、選ぶ側にとって最も重要なのは「誰が教えてくれるか」なのですから。

 

良い先生と出会えるかどうかは、本当に重要です。

生徒は単に授業が楽しくて分かりやすいかばかり見てしまいがちですが、もっと広い意味での指導力や人間性といった、見えない力量差は本当に大きいです。

ただし、その時点で良い先生と思っても、自分が成長したり状況が変わればまた違ってきます。

そうなったら、また新しい理想の先生を見つけましょう。

そうやって自分の成長に合わせて次から次に先生を乗り換えていく(=乗り越えていく)ことこそが、教育の本来の姿ですし、教える教師にとっても喜ばしいことなのですから。

(教師の最終目的の1つは、自分を必要としない人間を育てることです)

 

そうは言っても、自分の成長に合わせて教師を次々乗り換えるという話は、いきなりすぎますね(笑)

まずは、1人目の良い先生を見つけることがスタートです。

「この人は!」と思える先生に出会えた時に、絶対に離さないようにしてください。

これは勉強だけでなく、豊かな人生を送るためにも絶対に必要なことですから。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

学生バイト講師は良いか悪いか?

 

中学生の子供にはなかなか先生がどの分野に優れた先生かということを見抜く力はなく・・・

いつも更新、ありがとうございます。

塾の面談などで保護者とお話されるのはどこの塾も決まって塾長さんで
上の子の塾も下の子の塾も塾長さん自ら授業をして下さるんですが
その他の先生はお見かけしてご挨拶する程度で
お話しする機会が無いのでどんな人柄かさえも分からないです。
中学生の子供にはなかなか先生がどの分野に優れた先生かということを見抜く力はなく
入ってみて成績が上がるかでしか判断できてません。

校区内に塾は8校位しかなく、その内半分は評判が悪いです。
チェーン店化していて成績が上がったと言う人をほぼ聞いたことが無かったり
生徒が寝ていたら時間まで寝させておくなど悪い噂ばかりで
実質、8校のうちで、まだ選ぶなら4校程度(頑張って)に絞られます。
なので、校区内でとなると良い塾・良い先生にめぐり会える確立は低いです。
やはり、期末テスト対策や送迎を考えると校区内に限定してしまいます。

うちは上の子の塾は大手でしたけど先生は悪くは無かったと思います。
下の子の塾は地域に密着してほそぼそとしている塾なのですが
こちらも選択肢の中では悪くは無いと思っています。
ですが、昨日、娘が数学の宿題をしていて分からない問題があって息子に聞いたんです。
娘は「分かったような。分からんような・・・」と言って
塾でもう1回聞いてきたらしく、私が「分かった?」と聞いたんですが
「お兄ちゃんの説明の方が分かりやすかった」と言いました。
どう解釈したら良いのでしょうか。
息子+塾の両方の説明で分かったのか、ただ、息子はついこの前まで中学生だったので
中学生の気持ちに近いから説明が分かりやすかったのか・・・
私としては、ちょっと複雑です。
娘は塾のクラス替えで良い方のクラスに変われて喜んでいます。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

先生の学力・学歴と指導力は関係あるのか?

 

塾長だからと言って、指導力が高いとは限らない

こちらこそいつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

>塾の面談などで保護者とお話されるのはどこの塾も決まって塾長さんで

そうですね、塾長がすることが多いと思います。

これが塾長なら面談が上手だからというわけではなく、責任者がしたほうが保護者から見て安心感があるのと、塾長より下の先生が面談慣れしていなくてさせられないだけの場合も多いです(笑)

そもそも、「塾長」「校長」「教室長」は、塾(校舎)の数だけ存在するもので、力量はあまり関係ありません。

力量で選ばれる場合も中にはありますが、その多くは「単に勤務年数が長く、順番が回ってきただけ」「会社内でうまく出世しただけ」「他になり手がいなかっただけ」ということが往々にしてあるのが現実です。

・・・自分で塾長を名乗っておいて言う台詞ではありませんね(笑)

 

>中学生の子供にはなかなか先生がどの分野に優れた先生かということを見抜く力はなく
>入ってみて成績が上がるかでしか判断できてません。

確かに中学生では先生の力量を見抜くのは難しいですね。

ただ、本当に良い先生であれば一発で気づけるはずです。

あまりにも違うせいで、わざわざ「見抜く」ことをしなくても、自然と分かりますからね。

気づかないということは、おそらくそこそこの先生なのでしょう。

(実際は、はずれも多いため、そこそこでも十分ありがたいものですけれども)

 

>校区内に塾は8校位しかなく、その内半分は評判が悪いです。

8つのうち4つも評判が悪いとは、悲惨な状況ですね(苦笑)

生徒が寝ていても放置するというのは絶対にあり得ない対応で、それは塾や教師として完全に失格です。

(こう言っては厳しいですが、早く潰れてほしいですね)

 

>やはり、期末テスト対策や送迎を考えると校区内に限定してしまいます。

校区内にするという判断は正しいと思います。

遠くまで通うのは送迎が大変ですから、いくら指導が良くても、時間敵負担が大きすぎるのはマイナスですね。

 

>うちは上の子の塾は大手でしたけど先生は悪くは無かったと思います。
>下の子の塾は地域に密着してほそぼそとしている塾なのですが
>こちらも選択肢の中では悪くは無いと思っています。

上手に選んでらっしゃいますね。

 

>「お兄ちゃんの説明の方が分かりやすかった」と言いました。
>どう解釈したら良いのでしょうか。

これは、素直に「教え方があまり良くない」と考えたほうが良いでしょうね(笑)

塾→兄の順で聞いて、後のほうが分かりやすいならばともかく、兄→塾の順で聞いて先のほうが分かりやすいのはありえません。

ただ、こういう時に、いろいろ塾に都合の良い理由を考えてあげるのは、利用者側の優しさですね(笑)

ですから、複雑な心境はごもっともです。

 

>中学生の気持ちに近いから説明が分かりやすかったのか・・・

そういう可能性もありますから、ぜひ次もお兄さんに聞いてみてください。

もしそうだとしたら、家庭内に家庭教師が確保できますよ(笑)

 

>娘は塾のクラス替えで良い方のクラスに変われて喜んでいます。

クラス替えのある塾でしたか。

そういうのがモチベーションにつながると良いですね。

 

そういえば昔、私が異動してすぐ下のクラスを持った時、テストの点が上がって良いほうのクラスに上がった生徒たちが、「下のクラスに行きたい!」と押しかけて問題になったのを思い出します(笑)

上のクラスの先生もわりと評判の良い先生だったのですが、生徒はとかく「比較」で物を見るため、こういうことが起こってしまいます。

だからこそ、同じ塾内で指導力にばらつきがあるのは問題だと言えるでしょう。

 

そういうことがあって以来、塾内テストはほどほどに調整するようになりましたね。

やはり組織の中では、バランスも大事ですから(苦笑)

そのため、もしかしたらそこの塾長さんもそういうバランスを考えてわざと分かりにくく教えた・・・と考えるのは、さすがに好意的に解釈しすぎですね(笑)

 

いつもながら話が飛んでしまい、誠に申し訳ありません。

とりあえず、「分かりにくい」「あの先生嫌だ」という不満がないのであれば、悪くはないと思いますよ。

時間が経てば、先生と生徒も馴染んできて、もっと良い関係になれることもありますしね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

塾の下位クラスは分かりにくい先生か?

 

そういう塾ばかりではないということなんですね

お返事ありがとうございます。

塾長さんとはどこの塾でも、指導の面・面談など全てにおいて
そこの塾の中で優秀な方ばかりがされてると思っていました。
そういう塾ばかりではないということなんですね。

本当によい先生は中学生からでも一発で気づくんですか。
そのような先生に私も子供もめぐり会った事がないです。
上手に塾選びをしているというか・・・
楠木塾長さんのおっしゃる通りで
「そこそこの先生でそこそこの塾」と言うのはその通りだと思います。
通わせてて言うのもおかしい話ですが「どうしてもこの塾」
「どうしてもこの先生」という塾がないのが現状です。
「そこそこでも十分ありがたい」本当にその気持ちです。

クラス替えはモチベーションにつながりますね。
そのクラスに居たい、落ちたくないと思って必死で付いていくことで
結果的に頑張れることを期待したいです。

クラス替えはあるのですが授業の教科の組み合わせを変えて
良いクラスもそうでないクラスも同じ先生が教えてくださるので
やはり分かりにくかったってことは複雑なのですが
宿題の答えあわせだったので流すように説明したのかもしれないし
また、分からないときはきっと娘は息子に聞くと思います。
すぐに人に聞く性格なので(汗)

楠木塾長さんの「下のクラスがいい!」と押しかけて問題になった件
生徒からそんなこと言われる先生って良いですね。
そんな先生に出会える生徒さんは幸せですね。

とりあえず「分かりにくい」「あの先生嫌だ」という不満がないのであれば
悪くはないのお言葉に安心させていただきました。
ありがとうございました。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

成績の上がらない塾を変えるかどうか迷う時の判断基準

 

塾長にも、いろいろいるのです

>塾長さんとはどこの塾でも、指導の面・面談など全てにおいて
>そこの塾の中で優秀な方ばかりがされてると思っていました。
>そういう塾ばかりではないということなんですね。

塾長・・・と言うよりも、塾講師に必要なスキルで言いますと、

「授業のうまさ(集団授業の場合)」
「説明と生徒対応のうまさ(主に個別対応の場合)」
「指導力(成績を上げる、合格させるという意味で)」

「進路指導の知識や経験」
「面談力(保護者対応や説明力など、知識以外の部分)」
「管理能力、統率力などの会社人としての技能(管理職として部下やバイトを使うため)」
「事務能力(雑用なども多いため)」



(略)

などでしょうか。

あとはモチベーション力も重要ですが、これは面談力や指導力に含まれますかね。

 

ここでややこしいのが、上の赤い3つです。

いわゆる「指導力」だけを取って見ても、「授業力、その場の指導力、長い目で見た指導力」と、3つもあるのがややこしいです。

ものすごく生徒に人気の高い授業でも、生徒に全然力がついていないことはよくあります。

ものすごく分かりやすい説明をしてくれる先生でも、成績が上がって志望校に合格できるかは別問題です。

授業だと駄目だけど、個別対応は上手な先生もいますし、授業の生徒対応も良いのに、指導成果はからっきしという先生もいます。

1人で3つを兼ね備えるのはとても難しいのですね。

 

しかし、実際は3つどころか、たった1つでさえも無い教師が多いのが現状です。

せめてプロなら、どれか1つくらいは持っていないと駄目だと思います。

実際は、どれか1つあれば「人気講師」に、2つもあれば「カリスマ講師」になれますね

 

保護者の方から見たら、どうでも良い細かい話で申し訳ありません(笑)

塾経営者や塾講師の方に向けた話になってしまいました。

 

>通わせてて言うのもおかしい話ですが「どうしてもこの塾」
>「どうしてもこの先生」という塾がないのが現状です。
>「そこそこでも十分ありがたい」本当にその気持ちです。

そうですね、そんな塾や先生は見つかるだけでも奇跡に近いです(笑)

それに、たとえ力のある先生でも「相性」が合わないことがあります。

他の多くの生徒にとってすごい先生でも、たまたま自分の子にとってはそうでないことも起こります。

教師側としても、相性を広げる努力は必要ですが、全ての生徒に合うのは絶対に無理ですからね。

 

実際は、指導力の良い先生を探す(=確率が極めて低い)よりも、指導力はそこそこでいいから相性の合う先生を探すほうが現実的だと思います。

相性さえ合えば、かなり良い効果が期待できますから。

 

>クラス替えはモチベーションにつながりますね。
>そのクラスに居たい、落ちたくないと思って必死で付いていくことで
>結果的に頑張れることを期待したいです。

そうですね。

モチベーションアップのシステムとして、導入価値のある方法です。

 

ただ、上から下に落ちた時や、下に居続けた時にどうフォローするかが大切になります。

ずっと下だとやる気をなくして腐ってしまったり、自分を過小評価・卑下するという負の作用もあります。

そのため、長期の指導にはあまり向かないシステムとも言えます。

(負けず嫌いで、能力の近い生徒ばかりならば良い場合もあります)

上手に褒めて、乗せてあげてくださいね。

 

>また、分からないときはきっと娘は息子に聞くと思います。
>すぐに人に聞く性格なので(汗)

それはそれで悩みの種ですね(笑)

しかし、聞けないほうが悪いですから、どんどん聞けば良いと思いますよ。

あとはどのタイミングで突き放す(=自分で考えさせる)か、ですね。

 

>生徒からそんなこと言われる先生って良いですね。
>そんな先生に出会える生徒さんは幸せですね。

いえ、それが良いことばかりでも無いのですよ(笑)

クラスが変わると生徒が押し寄せてきて、他の先生の面目を潰してしまうこともあります。

大きな塾だと生徒の質問が殺到して、個々の生徒を十分に見てあげることができなくなりもします。

異動する時は大騒ぎですし、評判が良くなると、逆に期待値が高くなってやりにくい面もあります。

 

生徒も教えてもらっている間は良いかもしれませんが、いつかは教師の手を離れるわけで、それが期の途中や学年の途中だと悲劇です。

気に入った先生ができると、他の先生には聞きたくなくなってしまう生徒も生まれて、それはそれで問題になります。

そんなに悪くない先生でも、比較すると悪く感じてしまうようなことはあるもので、本来ならされていた無難な評価がされなくなるのは、組織としてはマイナス面が大きいものです。

良くない教師を「良い」と錯覚してもらえるほど、塾としては経営がしやすいのですから(苦笑)

問題点はいろいろありますね。

 

>とりあえず「分かりにくい」「あの先生嫌だ」という不満がないのであれば
>悪くはないのお言葉に安心させていただきました。

本当にそのとおりですから、あとは相性の良い先生が見つかると良いですね。

たとえ見つからないなら見つからないで、自力で勉強していくのも身になりますしね(笑)

女子の場合は先生と親しくなるまでに時間がかかる子も多いですから、まだまだこれからだと思いますよ。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

良い塾の選び方・見抜き方 塾選びの判断基準

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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