(1)英語の良い先生

「楽しく教えてくれて、英語を好きにさせてくれる先生」が良いですね。

英語は言語ですから、まず何よりも使い慣れることが大切です。

そのため、無理に教え込むようなやり方でなく、生徒が英語を自然と使えるような状態に持っていってくれることが重要です。

後は、テストしか通用しない英語というのも残念ですから、発音がきれいで海外での生活経験などがあれば、さらに理想的ですね。

 

ただし、これは中1(または小学生)から習う場合です。

中学生や高校生で、すでに英語が苦手になってしまっている生徒の場合、そこから英語を好きになる事は少ないですし、仮に好きになっても点数はなかなか上がりません。

そういった生徒の場合は、「嫌いな英語を興味が持てるように教えてくれて、きちんと分かる、かつ、できるようにしてくれる先生」が良いです。

こちらは先生自身英語が得意でなかったケースのほうが良いですから、英会話が苦手な先生でも構いません。

会話力よりも、指導力や実践力重視ですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

学力別に見た中学生の塾選び

 

(2)数学の良い先生

数学は、やはり「分かりやすい先生」です。

生徒からすると、数学は最も「分かった」か「分からない」かがはっきりする教科ですから、これは最低条件です。

 

ただし、分かりやすいだけで、生徒の学力をちっとも伸ばせない先生もいます。

実際に、分かりやすく教えてばかりだと、自分で考える部分が少なくなったりで、数学の力を伸ばす上では逆効果な面があります。

だからと言って、「生徒のためにわざと分かりにくく教えているんだ」と、自分の指導力不足の言い訳に使う困った先生はもちろん論外ですよ。

求められるのは、授業の面白さとパターン演習で誤魔化さないで、しっかりと根本的な数学力をつけられる先生です。

特に高校につながる部分については、きちんと指導してもらいたいですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

個別指導塾の選び方

 

(3)国語の良い先生

国語はつけるべき力の範囲が広いため、目指すべきものによって大きく変わります。

今後の人生において、どれが一番大事とは一概に言えないのですが、とりあえず入試に向けての最優先という意味で言えば、「問題が解けるようになる先生」の一択でしょう。

 

授業を面白く進めたり、きれいな黒板をまとめたり、文章から教訓的なことを教えたり・・・こういったものもそれはそれで大事です。

しかし、国語で多いのが「授業は分かるし、普段の生活でも国語力で困ることは無いけど、テストができない」と言う声ですよね。

テストが本当の意味での国語力を測る問題になっていないのが日本の国語教育の大きな問題点の1つなのですが、現状のテストが全てそうなっている以上は、それができるような指導をする責任と義務が国語教師にはあります。

その上で、作品を楽しむ読解力なり、豊かな表現力なりをつけるのが塾の先生の役目でしょう。

 

そうは言っても、国語のテストが目に見えてできるようになる指導のできる先生は、全国的に見ても数えるほどしか存在しません。

本当に日本の国語は不思議な教科です。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

偏差値の正しい受け止め方と塾選び

 

(4)社会の良い先生

「楽しく覚えやすく教えてくれて、内容に興味を持たせてくれる先生」ですね。

社会は結局のところ暗記教科です。

数学や国語は解法を習得したり覚えたりしますが、社会は基本的に用語や出来事そのものを覚える教科ですよね。

ですから、暗記の苦手な生徒には非常につらい教科になります。

 

一方で、興味を持てれば生徒は自然と覚えるものです。

とは言え、今時の生徒には、過去の出来事や遠く離れた海外の出来事のような「自分と直接関係の無い物事」にまで興味を持ってもらうのは難しいですよね。

ですから、いかに楽しく、覚えやすく教えてくれるかが大事になってきます。

 

「たくさんの知識を持った先生」が良いようなイメージもありますが、それしか無い先生は研究者になるべきで、興味の無い生徒にとって無駄に多い知識はマイナスにしかなりません。

たくさんの知識を持っているけれども、それをあえて表に出さず、生徒に伝わるように噛み砕いて教えられる先生が理想ですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

塾に「成績が上がらない」と相談したら、授業数を追加するよう言われた

 

(5)理科の良い先生

理科は、数学と社会の混合です。

つまり「分かりやすい先生」で「楽しく覚えやすく教えてくれて、内容に興味を持たせてくれる先生」ですね。

両方必要なため、理科の先生で人気のある先生は、社会や数学で人気のある先生よりも少なめです。

だからこそ理科離れが進むのかもしれませんね。

 

ただ、理科には「実験」という武器があります。

実験さえしていれば、たとえ授業が下手でも、それなりに生徒が満足してくれるため、逆に教師の指導力が伸びない原因となっています。

しかし、実験と「分かりやすさ」「覚えやすさ」は別のものですから、「実験は好きだけどテストは苦手」という生徒を生み出しやすいのが問題点です。

実験だけに頼ること無く、バランス感覚を持って教えられる先生が理想ですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

予習型と復習型の塾の選び方

 

教科別、塾の良い先生のまとめ

全ての教科に共通する良い先生の条件もあります。

  • 生徒の気持ちが分かること
  • 生徒がどこができてどこができないかが分かり、どうすれば長所を伸ばして短所を克服できるかが分かること
  • その教科が好きな気持ちだけでなく、嫌いな立場の気持ちも分かること(自分の得意教科を教えている先生が多数派です)

こういった、基本的な部分での共感力ですね。

 

いくら技術があっても、患者の気持ちが分からない医者は敬遠されますよね。

同じく、いくら優しくても、ちっとも病気を治してくれない医者もお呼びでありません。

教師もそれと同じで、両方が大切です。

 

そして、こんなことを書くのもどうかと思いますが・・・本来教師のような「人と接する仕事」につく以上は、絶対持っていないといけない能力が欠けている人がいます。

それが「コミュニケーション力」ですね。

話が通じるのはもちろんのこと、人間同士として心が通わせられるかどうかが大切ですから。

 

残念ながら、今も昔も入試制度の中ではそういった能力が測れませんから、適性の無いままに教師になってしまう人が相当数いるのはしかたの無いことです。

しかし、知識だけならばコンピュータのほうがはるかに有用であって、大事なのは「それをどう伝えるか」の部分ですよね。

そういう意味でも、単純に「この人と話をしていて楽しい」と思える人であるかどうかは、とても大事なところだと思います。

・・・もちろん、生徒に迎合して芸能人やアニメの話ばかりしているのは駄目ですけれども(笑)

 

学校教育でも教職課程でも、知識や技術だけで無くコミュニケーション力にもっと力が入るようになっていくと良いですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

良い塾の選び方・見抜き方 塾選びの判断基準

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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