もうしばらくすると三者面談の季節ですね。

塾でも学校でも、良い先生に当たれば進路指導もしっかりしてくれます。

しかし、まずい先生に当たると、それこそ人生の選択を狂わされる結果にもなりかねません。

 

そこで、進路指導に備えての親の心得を書いていきましょう。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

親が関わり過ぎると、塾が困る理由

 

(1)進路について相談する先生は慎重に選ぶこと

学校でも塾でもそうですが、先生の持っている「進路指導の専門知識」にはかなりの差があります。

実際の進路指導で、親や生徒が一番気にするのは「生徒がどこを受けたら良いのか?」ですよね。

  • 生徒の今の学力から考えると、どこなら受かるのか?
  • 今から勉強を頑張れば、どのくらいの高校が狙えるのか?
  • 将来の見通しを考えると、どういう進路が良いのか?
  • 生徒にあった高校や進路は、どういうものなのか?

言うまでもなく、進路指導とは、生徒の人生に直結する大事な問題です。

そして、実はそのことが、先生の知識の差を生んでいる面があるのです。

 

通常、塾でも学校でも、大切な進路指導を新人の先生には任せません。

塾なら合格実績に関わりますし、学校なら責任問題に関わりますからね。

そのため、新人の先生ほど、詳しい情報も経験も手に入りません。

大事な進路指導だからこそ、やらせてもらえるかどうかの時点で、差がついてしまうのです。

 

さらに、その先生の組織内での権限も関係してきます。

進路に関する情報は、かなりの極秘情報が含まれます。

その生徒や家庭のプライバシーはもちろん、過去の生徒のプライバシー、学校や塾の本当の進学実績、高校との折衝に関する情報など、それこそ、社外秘や部外秘の情報が盛り沢山です(笑)

ですから、内部的にそうした情報が得られるような、「それなりの立場」でないと、十分な情報さえ手に入らない場合も多いです。

 

実際、進路指導を任されている複数の先生の間でも、かなり大きな情報量の差があります。

持っている情報が同じはずの普段の授業でもあれだけ差が出るのですから、持っている情報からして全く異なる進路指導でどれだけの差が出るかは想像できると思います。

指導の正確性は、それこそ月とスッポンくらいに違うと思ってください。

 

また、進路指導には「専門知識」以外にも必要なことがあります。

上に例を挙げたように、進路指導で必要なのは、高校に関する知識だけではありません。

進んだ先の高校の状況がどうかや、その高校の進学実績、就職実績なども関係してきます。

近所の高校だけでなく、学区内の他の高校、時には地域外の高校の情報も必要です。

高校選び以前に、仕事や人生など幅広い情報や知識も必要です。

学校や塾を辞めたら生きていけないような、勉強だけしかできないような先生では答えられない疑問や悩みもたくさんあります。

こういった情報は「進路指導のための知識」という小さな枠ではなく、その先生の人生経験や人間性、持っている経験や教養など全てが含まれると言えるでしょう。

 

そのため、受験に関する知識だけを豊富に持っていても、本当にその親子が望む進路指導ができるとは限らないのですね。

こういった知識を得るには、その先生のもともとの人間性や能力はもちろん、進路指導における経験の多さも大切になってきます。

実際の指導を通して、いろいろな情報や知識が溜まっていきますし、過去の事例や失敗体験を元により良い指導ができるものですからね。

 

以上から、「どの先生に何を聞くか」がとても重要と言えます。

学校の場合、担任の先生の専門知識量には、かなりの差があります。

教えている年数よりも、中3を持った年数のほうが重要ですから、年齢などで判断するのはやめましょう。

そういう意味では、一番頼りになるのが進路指導主任の先生ですね。

 

反対に、「そもそも進路指導をやったことがない先生」や「今年初めてやる先生」の言うことは、「助言」としては真面目に聞くべきですが、「受験情報」としては役に立たないと思ったほうが賢明です。

突っ込んだ話を聞いてみて、どういった対応をしてくれるかを見てみるのも良いでしょう。

(知っていても部外秘だから言えないのと、単に知らなくて言えないのとでは大違いですからね)

 

もちろん、他の指導についてはまた別の問題です。

勉強についての指導力と、進路指導力は別物ですから、両方信頼できる先生であれば最高ですね。

そういう先生が身近に見つからなければ、「普段の勉強はこの先生、進路についてはこの先生」のように分けるようにして、それぞれで信頼できる先生がいれば、どんどん相談していきましょう。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

塾の面談の裏側と親が聞くべきこと

 

(2)学校の進路指導の注意点

公立中学校の場合、「どこを受けたほうが良いか言わない」傾向が強いです。

これは、もちろん「下手なことを言って、責任を取らされるのが怖い」からですね。

クレーマーやモンスターペアレンツなどが話題になっていますが、たとえ自分が悪くても学校に責任を求める保護者が増えています。

親からの異常な要求に対しても、現場の先生は有効な手立てがありません。そのために問題が起こらないように防ごうとする動きを否定するのは難しいでしょう。

 

そのせいか、最近では「塾に聞いてください」と言ってしまう先生もいます(苦笑)

それはそれで問題ですが、一方で、どこを受けたほうが良いかはっきりと言う学校の場合にも、実は問題が隠されています。

なぜなら、そういう学校は、ことさら私立高校を薦める傾向が強いからです。

 

この点については、さすがに大きな声では言えませんから、非公開での配信とさせていただきます。

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

 

 

(3)塾の進路指導

学校の進路指導にも良いところと悪いところがありますが、塾も同じです。

塾ならば完全に信頼して良い・・・というものでは無いため注意が必要です。

 

まず、進路指導に関する知識についてはすでに書いたとおりです。

ある程度の職階に上がらないと詳細な情報がもらえないところもありますから、上の立場の人間ほど進路に関する知識には信頼性がおけます。

(ただし、上の方に行き過ぎると逆に現場から離れすぎて参考にならないです。たまにしか授業に入らないような偉い先生よりも、現場の第一線で教えている中で一番上の先生に相談しましょう)

 

塾の最大の問題は「合格実績」が絡むことです。

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

 

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

塾の保護者面談で話す内容

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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