書籍やネット上の反抗期に関する情報を見ていると(このサイトも含めてですね)、理想的な対応方法がいろいろと書かれています。
そうした中には、「それが足りなかったのか!」「確かに、そうすると良さそう!」「これなら改善につながるかも!」などと思えるものもたくさん見つかることでしょう。
そこで終わらず丁寧に見ると、同じページやサイト内に、大きく矛盾していることや、真逆の内容が書かれていることもありますが(笑)、基本的には参考になることが書かれていると思います。
(もちろん「書かれている内容にはウソも含まれている」という指摘もできるわけですが、それは別の記事で何度か触れましたから、今回は横に置いておきます)
しかし、たとえ書かれている内容が完全に正しくて、納得もできたとしても、実践に移すのはなかなか難しいことです。
- 「それが良いことはもう分かっているけど、現実はうまくいっていない・・・」
- 「自分ではそうしているつもりなのにどこが違う?」
- 「その通りにやっても、うちの子供はそういう反応を返さない・・・」
- 「やれと言われてすぐにできたら苦労しない!」
こんな風に感じてしまうようなものもあるでしょう。
「机上の空論」という有名な言葉もあるように、理屈だけ整えても、実際はなかなかうまくいかないわけで、特に思春期・反抗期という難しい年頃の子供たちを相手にすると、なかなか思ったとおりにはいきませんよね。
そこで今回は、反抗期の子供にすると良いと言われる様々な対応について、保護者目線(+子供目線)で触れていきます。
世の中にあまり無いタイプの記事ですが、きっと共感や参考にしてくださる方もいるのではないかと思って書きますね。
なお、タイトルは中学生となっていますが、もちろん小学生や高校生も含むと思ってください。
・・・と、実際にネット上でよく見かけるものを拾い上げてみたら、ものすごい数になってしまいました(笑)
やっぱりと言いますか、明らかに真逆の内容もあったりして、これを見たら親御さんは困惑するだろうなと思います。
今回は、そのあたりの実情も触れていけると良いですね。
参考:反抗期対応の基本をまとめて学べる無料メールセミナーはこちらです。
子供の言い分をちゃんと聞いて受け止める
1つ目は、会話の時に注意することですね。
最も多かったのは、この「子供の言い分をちゃんと聞いて受け止める」です。
また、他に類似のものもたくさんあったため、小見出しで取り上げていきます。
ひとまず、この「子供の言い分をちゃんと聞いて受け止める」についてですが、これはもちろん正しいです。
何しろ、最初の「子供」の部分を「相手」と置き換えて、「相手の言い分をちゃんと聞いて受け止める」とすると、子供だけでなく大人にとっても通じる「会話の基本中の基本」の話ですよね。
ですから、反抗期であってもなくても当てはまることだと言えるでしょう。
しかし、親の立場からすると、真っ当な言い分ならともかく、反抗期の子供に多い自分勝手な言い分にまで、いちいち耳を貸していられないという気持ちもあるところですよね。
それに、相手が幼い子供であれば「言い分を聞いてあげる」だけで満足してくれることも多いですが、反抗期の子供を相手に「言い分を聞いてあげる」だけで終わることは少ないです。
さらに、相手の言い分を丁寧に聞いてあげたことで、勝手に「こちらが同意した」と都合よく受け取って、ますます自分勝手な行動に出てくるケースもあるものです。
そうなると余計に厄介な状況に進みかねないわけで、結果的に「下手に言い分を聞くのをやめよう」となってしまう親御さんもいることでしょう。
また、反抗期の時期だけを切り取って教える先生たちと違い、親御さんたちには小さい頃の子育てからの流れもあるわけで、あえて子供の言い分を聞かないで済ませる習慣というのも少なからずあるはずです。
実際、子供がまだ幼い頃に、子供の言い分を全て聞いていたら、とても子育ては成立しなかったわけで、良い意味である程度を聞き流すスキルというのも、小さい子育てには必要不可欠なものです。
もちろん、幼い頃に聞いてやるべきだった言い分にまで耳を貸さず、その反動として今の強い反抗期が生じているケースもありますから、何でもかんでも聞き逃すのはいけませんよ。
しかし、全ての言い分を聞くのは物理的に難しいですし、別に耳を貸さなくても良い(むしろ貸すべきでない)言い分というのもやはりあるわけで、子供が幼い頃は親に構ってほしい気持ちが強いために、その割合も高くなります。
いずれにせよ、今までうまくいっていた対応が、ある時から急にそれが通用しなくなるどころか、むしろ不正解の対応となってしまうのですから、こんなに厄介なことはありません。
そのため、それでは危険だよという意味で、「今までのように子供の言い分を聞こうとしなかったり、聞いても軽く聞き流してしまうと大変なことになりがちだから、今後は子供の言い分をちゃんと聞いて受け止めよう」と意識することは、とても意味のあることだと言えるでしょう。
ただ、それをすぐに実践できるかどうかはまた別の話なわけで・・・ついでに言えば、たとえ実践したとしても、その変化を反抗期の子供が素直に受け入れるかどうかも別の話なわけで、やはり簡単な話ではありません。
それでも、この時期の子供は「分かってほしい」の気持ちが強いこともあり、こちらが「分かってあげたい」「分かろうとしている」といった姿勢を見せることは、とても大きな意味を持ちます。
反対に、親からの要望を一方的に伝えるようなことをすると、「分かってほしい」と思っている子供に対して、親も「もっと聞き分けよくしなさい(=分かってほしい)」とぶつけることになり、衝突や不具合は避けられません。
そういう意味でも、ただ「言い分を受け入れる」という意味ではなく、子供の「分かってほしい」の気持ちを満たすように聞いてあげることを意識していきたいものですね。
このように「子供の言い分をちゃんと聞いて受け止める」という、誰もがうなずくしかなさそうに思える指摘であっても、当事者の立場からすれば引っかかる点や、取り入れる際に注意すべき点がいくつもあります。
現実には、それが「正論」だからこそ、心がなかなか受け付けない場面もあるわけで、それは子供たちが大人たちの正論に対して感じているのと同じですよね。
そして、類似のものを見ていくと、他にもまだまだいろいろあって、もちろん中にはツッコミを入れずにはいられないものもたくさんあるものですから、1つずつ順に見ていきましょう。
子供に共感して受け入れる
上との違いで注目したいのは、前半の「共感して」のところ・・・ではなくて、後半の「受け入れる」のところですね。
そして、上の「受け止める」は○なのですが、こちらの「受け入れる」は×となりやすいことを、間違えないようにしてください。
受け止めるというのは、文字通り「止める」わけで、イメージで言ったら、子供の送った手紙(要求)が、自分の心の扉の前でストップしている状態です。
一方、受け入れるは、文字通り「入れる」わけで、イメージで言ったら、子供が送った手紙(要求)が、自分の心の扉の中にまですんなりと入ってくる状態です。
これが領地争いだとしたら、前者は国境際で押し留めている状態で、後者はこちらの領内に侵入を許してしまっている状態ですね。
この時、子供の「言い分」に対して求められるのは「受け止める」のほうであり、「受け入れる」のほうではありません。
正確に言うと、いつでも必要なのは「受け止める」のほうであり、状況に応じてするべき(または、すべきでない)のが「受け入れる」のほうですね。
ここをごっちゃにして、感情的に受け入れることができるはずもないような、子供の自分勝手な主張や無理な要望を「受け入れよう」と努力すると、非常に苦しむことになります。
この感覚の違いが、幼少期の子育てと反抗期の子育てで生じる大きな違いの1つと言えるでしょう。
これは子供の成長具合によっても変わってくることで、実際に相手が幼ければ幼いほど、こちらは「受け入れる」でほとんど問題ないですよね。
例えば、夜中にいきなり泣き出したり、変なタイミングでご飯を欲しがったり、何も言わずいきなりトイレを漏らしてしまったりしても、生まれてすぐの赤ちゃんが相手の時は、そのまま受け入れていたはずです。
しかし、もし今の子供が同じことをしたら、叱りつけるか、文句を言うか、後で説教するか・・・いずれにしても、当時と同じ対応を取ることはないでしょう。
こうやって、意識していてもしていなくても、徐々に受け入れる範囲を狭めながら(=子供が自分でちゃんとやれる範囲を広げながら)、親子関係は進んでいくわけです。
少し話がそれましたが、反抗期の年頃にもなれば、子供に対して何でもかんでも「受け入れる」という対応は、通常しませんし、してもいけません。
だからと言って、相手の言い分を何でもかんでも拒絶したり否定したりしていたら、この時期の子供との関係は成り立たないわけで、大人であるこちらは、少なくともいったんは言い分を聞いてやることが必要です。
相手が大人になりかけている以上、大人を相手にするようにいったんは「受け止める」ことをした上で、「受け入れる」か「受け入れない」のかを判断するのが正しい順序というわけですね。
合わせて、反抗期の子供を相手にすると生じがちな「主導権の綱引き」にも関係してくるところですから、心当たりのある方は上のところをもう1度読み返してみてくださいね。
参考:反抗期対応についてはこちらも
愚痴や弱音を聞いてやればよく、アドバイスはいらない
これはなかなか良いところをついた指摘ですね。
もともと、反抗期とは全く関係なく、男女の違いとしてよく言われる話があります。
それは「相談をする時、男性が求めるのはアドバイスで、女性が求めるのは共感」というものですね。
実際に、女性が男性に相談をする時、「ただ話を聞いてほしいだけなのに、余計なアドバイスや解決策を言われて、自分を否定されているような気持ちになった・・・」と、揉めてしまうようなケースが起こりがちです。
こういう時、男性には「相手はアドバイスを求めているのではないから、余計な解決策を提示しようとしないで、ただ相手の話を聞いて、気持ちに寄り添ってあげましょう」とアドバイスする(笑)というのが、よくある流れですね。
ですから、子供が相手の時でも、男子の時は解決策を提示してあげるほうに、女子の時は共感してあげるほうに意識を置くと、うまく対応しやすいとも言えます。
ここまでは心理学の基本的な話で、大事なのはここからです。
上の話は「男子はアドバイスを、女子は共感を求める」というノウハウ(?)です。
一方、ここの小見出しである、「反抗期の子供は、愚痴や弱音を聞いてやればよく、アドバイスはいらない」は、要するに「反抗期の子供は共感を求める」というノウハウです。
これらは傾向としてそういうところがあるのは事実ですから、1つのヒントとして参考にするのは良いでしょう。
ただ、男性が「余計な口を挟まずに、こちらの愚痴や思いに対して、ただただ共感してほしい」と思ったり、女性が「ただ聞くだけではなくて、ちゃんとしたアドバイスが欲しい」と思って相談する時はありますよね。
同様に、反抗期の子供だって、助言やアドバイスがうっとおしいと思う時ばかりではなく、そういうものを求めている時もあるものです。
ですから、ここで参考にしてほしいのは、「こういう時はアドバイスをしよう」「とにかく共感だけしておこう」というマニュアル的な対応ではなく、状況に応じて適切な対応をするという発想です。
もっと言えば、人は「助言が欲しい」と感じる時と、「ただ聞いてほしい」と感じる時があるというその視点や発想自体を、1つの学びとして頭に入れておきたいわけですね。
それさえあれば、実際に子供の話を聞いている時に「ここで余計なことを言うと逆効果だから、聞き役に徹しよう」と感じたり、逆に「もしかすると、今は助言を求めているのかもしれないな」と感じたりすることが、起こりやすくなります。
つまりは「心のアンテナ」のようなものを今よりも敏感にすることができ、それがより柔軟で適切な対応につながるというわけですね。
なお、相手が「共感してほしい」「愚痴や弱音を聞いてほしい」と思っている時に、「助言」や「アドバイス」をすると、それは「駄目出し」と取られます。
そもそもアドバイスとは「こうすると良い」と伝えるものであり、それ自体に「現状ではダメだ」「今までは×だ」のニュアンスがありますよね。
一方、相手が「アドバイスがほしい」と思っている時に、ただ聞くだけで共感しかしないと「頼りない」「自分の気持ちを分かってくれない」と評価されます。
どちらも相手からの信頼や影響力を失う行為で、特に多感な子供が相手の場合は、これが何度か続くだけで、あっという間に言うことを聞いてくれない関係が出来上がります。
特に親の立場だと、幼少期の頃の信頼度や影響力が高かった頃との落差があるぶん、余計にダメージが大きくなりやすいですから、できるだけ意識しておきたいポイントですね。
子供の発言は適当に流し、相手にしない
この手の指摘(ノウハウ?)もあちこちで見かけましたが、実際にしてみるとどうでしょう。
相手の理不尽な要求や、こちらを苛立たせるような言動をうまく受け流し、衝突を回避することができるなら言うことはありません。
しかし、こちらが適当に流そうとしても、しつこく食い下がられたり、調子に乗って言い続けたりするような子供も、実際には多いものですよね。
また、こちらは流して話を終わらせたつもりでも、子供のほうはこちらが同意したと勝手にみなして強行してくるなど、むしろ相手を勢いづかせるようなこともあるものです。
また、そもそもこちらのほうがまともに相手にされなくて困っている場合も多いはずで、そんな時に流すようなことをしたら、関係はそこで断絶します。
何より、この時期の子供たちは、「これは親として流せない」と思うようなところをうまくついてくるもので、心情的に流すのが難しいだけでなく、そもそも本当に流して良いのかの判断すらも難しいものです。
反抗期に有効とされる「受け流す」対応も、使いどころを間違えると、ただただ信頼を失う悪手としかならないこともあるのが実際のところです。
ただし、これが不正解という意味ではなくて、聞き流したほうが効果的な場面というのももちろんありますし、相手を思ってわざと聞き流すべき発言というのもあります。
特に、この時期の子供は「嫌い」「キモイ」などの相手が嫌がる言葉を気軽に・・・どころか、わざと選んで使うようなところもありますから、そういったものはちゃんと咎めるか、それが難しければ、重く受け止めずに聞き流すべきでしょう。
いずれにせよ、ここの「適当に」を、もともとの言葉通り「適切に」と読むことが大切で、決して「いい加減に」と翻訳しないようにしておきたいですね。
会話の途中で遮らない
「つい子供の会話を遮ってしまう」「気をつけていてもなかなかできない」と思う方もいるでしょうが、これはさすがに改めたほうが良いです。
なぜなら、これは反抗期の子供が相手でなくても、絶対に意識すべき会話の基本スキル(もしくは基本マナー)だからですね。
幼少期からの流れで、子供の発言を遮ってしまう癖がついてしまっている親御さんは多いでしょうし、今まではそれで正解だった場面もあったはずですが、今後は避けるように意識したいですね。
ただ、この時期の子供は口が立つようになり、立て板に水のようにして屁理屈を並べることもありますし、愚痴や不平不満といったものをいつまでも垂れ流し続けるようなことも普通にあります。
いくら子供の話は聞いてやるべきと言っても、そういったネガティブなものを遮ることなくひたすら聞き続けるのは苦痛でしかないですし、何よりきりがありません。
こういったものについても、やはりただ遮るのはいけませんが、うまく会話を誘導して、気持ちや話題をそらしたり、こちらが望む内容や調子の話に持っていくことは積極的にすべきです。
教育的な観点でも、ネガティブな言葉を聞き続ける(子供に口にさせ続ける)のはむしろ不正解ですし、コミュニケーションスキルの観点からも、何でもかんでも最初から最後まで聞くべきという話にはなりませんから、そこは誤解しないでくださいね。
評価・判断を加えない
すぐ上で「会話の途中で遮らない」が出てきましたが、いざ遮った時に発する言葉の中身の多くがこれですよね。
「いや、その考え方は違うでしょう」「それは良かったね(悪かったね)」「私はこうすべきだと思う」「えっ、そんなことをしたの」「それで良いと思う?」などは、どれも評価・判断を加えるものです。
反対に、会話の途中でも、うまく合いの手を入れたり、子供が話しやすくなるような質問を挟んだりするようなのは「遮る」とは呼びませんから、混同しないようにしたいですね。
この指摘については状況によりけりで、相手が意見や助言を求めている時のように、むしろ評価や判断を加えたほうがうまくいくこともあります。
反対に、相手がただ受け止めてほしい時に、評価や判断を加えるようなことをすると、悪くすると「敵に回った」と思われたり、悪くしなくても「否定された」「駄目出しされた」と思われますから、注意が必要です。
ただ、一般的に言えば、会話の途中で評価や判断を加えるほうがまずいケースのほうが多いですし、評価や判断を加えようとするからこそ、会話を途中で遮ってしまうという側面もあります。
実際には、何でもかんでも上から目線で教えようとしたがる、下手な先生がやってしまいなのがこれで、親御さんでもしている人は見かけます。(特に父親ですね)
子供の会話を途中で遮りがちだという人や、自分は適切な場面でだけ使えるという自信が無い場合は、強く意識してみるのも良いかもしれませんね。
話を聞く時は真剣に
他事をしながらだったり、いい加減な態度だったりではなく、真剣に聞きましょうというものですね。
これも反抗期の子供だからというわけではなく、誰かと誠実に話をするなら、当たり前に必要なことです。
ただ、幼少期からの流れで、何かをしながら聞いたり、いつもの調子で何気なく聞いたりということを無意識にしてしまうこともあるのではないでしょうか。
それは決して悪いことではなく、むしろそのほうが(普段どおりという意味で)子供が話しやすいと感じる場合もありますから、やはり使い所次第です。
決して「いつでも真剣に聞かねば」ではなく、「聞くべき時は真剣に聞こう」というふうに捉えておきたいですね。
(そうすると「いつがその時なのか?」という別の問題も生じるわけですが)
また、これとは真逆(?)のものとして、「時にはユーモアを」というのもありました。
真剣に聞いている時に、ユーモアを織り交ぜるのは難しいですし、下手をすると場違いでふざけていると感じさせてしまいますよね。
ただ一方で、ユーモアを混ぜたほうが子供のほうも話しやすくなり、しかもこちらが言ったことが入っていきやすい(実現しやすい)というメリットもあります。
これもやはりケースバイケースのものとなりますから、状況に応じて使い分けられると良いですね。
参考:反抗期対応についてはこちらも
茶化したり、いじったりしない
やはりこれも状況によりけりですね。
そもそも、子供に対して茶化すようなことはしないと言う親御さんのほうが多いと思いますが、ついそうしてしまうという人や、コミュニケーションの一手段として活用している人もいるでしょう。
実際には、真剣に聞いてくれないと本音は話せないと感じる子供がいる一方で、冗談交じりや軽い雰囲気でないと本音が話せないという子供もいて、そういう時にはあえてこういうアプローチが有効なこともあります。
このあたりは大人同士の時でも同じで、要は相手がどういう状況や雰囲気を求めているかという話ですよね。
そこに応えることが、よりスムーズな会話だったり、本音を引き出したりすることにつながります。
ただ、親御さんの立場の場合は、茶化したりいじったりするような関わりをうまくやるのは、より難しくなります。
他の誰かにされるのは良くても、親にだけは嫌だと感じる子供はいますし、親がやると深く刺さりすぎて、もはや「茶化し、いじり」になっていないということにもなりがちです。
ユーモアを混ぜるのはとても効果的ですが、それを茶化しやいじりといった手法でやろうとすると、不快にさせたり傷つけたりするリスクが大きいですから、上手な人以外は避けたいですね。
理由を聞く
相手の言い分をちゃんと聞こうと思ったら、「どうしてそうしたの?」などと聞くことになりますよね。
そのため、子供の言葉に耳を傾けることを意識してさえいれば、自然と実践できている人も多い項目ではないでしょうか。
なお、本当にこれが難しいのは、「有無を言わさず怒ってしまいたくなる」「絶対に駄目だと言っていたことをした」などの場面で実践できるかどうかです。
客観的に見ても、明らかに親が叱って正しい場面で、それこそ子供のほうも、叱られてもしかたないと思っているような場面であっても、これが間に挟めるかどうかですね。
言葉にするのは簡単でも、実践するのは極めて難しいわけですが、それでもこれができるかどうかで、子供の側からの信頼度であったり、叱った内容が効果を発揮するかどうかだったりが、大きく変わってきます。
念のため付け加えておくと、まず叱ってから理由を聞くべきか、先に理由を聞いてから叱るべきかは、状況によって異なりますから、上を読んでどちらかだとは思い込まないでおいてくださいね。
(次回に続きます)
反抗期対応の関連記事
楠木塾長
最新記事 by 楠木塾長 (全て見る)
- 中学生の反抗期対応|何が本当に効果があるのか? - 2023年2月4日
- 反抗期がないと将来不安? - 2022年6月5日
- 反抗期はいつごろ終わる? - 2022年6月4日
おすすめコンテンツ
弊塾からのお願い
そのため、今ではどこでも当たり前となったサイト上での宣伝や広告等の掲載を一切していません。
これは「余計な画像や動画が表示されず読みやすい」「ステマが100%無いため安心して読める」といった点では良いのですが、運営的にはかなり大変なところもあります。
そこで、今後も安定的に活動を継続していくために、寄付を募ってみます。
弊塾の活動を応援してくださる方、記事の内容が参考になったという方、ご相談が役に立ったという方がおられましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
<ご寄付はこちらから>
※Pay What You Want方式です。