反抗期がないよりあったほうが良い?

  • 「うちの子は反抗期がないけど大丈夫?!」
  • 「反抗期が無いと危険ってテレビで言ってたけど・・・」
  • 「中学生になっても反抗期が無い子は将来が心配だと聞きました」

ひどい反抗期で悩むご家庭も多いわけですが、反抗期がないならないで悩んでしまうご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、反抗期があるほうが良いのか、それとも反抗期が無いほうが良いのかについて、少し掘り下げてみます。

 

まずは、反抗期に関して、いただいたメッセージをご紹介してみます。

 

親の前では反抗期がない良い子なのに、外で問題を起こしている子

中学生の頃にお世話になった高校生の息子の母です。

最近、反抗期に関することで、2つショックな話を聞きまして、お便りしました。

どちらも「子供が親の前ではいい子、外で反抗する子」ということです。

 

1つめは、息子がお世話になった英語の塾の講師の先生から聞きました。

息子は、家では想像できないくらいに塾内ではとてもいい子らしく、その点をほめたうえで、「講師に対して反抗的で手を焼いているお子さんの保護者さんと面談すると『うちの子は反抗期はなく素直です』と言われて驚くケースがあるけれど、中学生の時期はどのようにされていましたか?」と質問を受けたことです。

(もちろん、反抗期セミナーから学んだ私の経験?を説明させて頂きました)

 

2つめは、別の高校に通う息子の同級生です。

中学時代も、うちの息子は家で色々しゃべってくるタイプだったので、私は失礼ながら教員の方々が不都合と思われる出来事も含め(苦笑)、息子のクラスや部活にに関わることは、ほどほど把握できていました。

その中で、先生に対する反抗心が強く、よくも悪くもリードするタイプの子がいました。

一応、犯罪行為はなく、悪ふざけが度を超すという感じです。

ただ、その子の先導で、学年行事が中途半端になることもあったようです。

同じクラスだった年は、クラス内でスクールカーストを作っていたとのことも息子から聞きました。

出身小学校も違うため、中学時代は母親の顔も知りませんでしたが、最近、偶然知ることになりました。

そして、彼女は息子さんのことを「反抗期がなく素直で自慢の息子なんだ。」と言っていることも知りました。

 

・・・どちらも、知らぬは親ばかりです。

我が家だって、どんなにおしゃべりな息子でも私が知らぬことはたくさんあると思います。

でも、今回、ショックのあまり心がいつまでもザワザワしています。

 

2週間程度の間に2件、このような話を聞いて私が感じたこと。

家庭内反抗期に悩める親は、本当はいい親子関係を築いているのでは?ということ。

(スマホや外部要因による反抗は違うと思いますが)

 

親に対する反抗ならば、改善のしようもあるし、親ならではの経験なんですよね。

改善のために、楠木塾で学ばせて頂くこともできますし、それ以上のことを感じることができましたから。

 

これ以上は、私の意見を書くよりも、塾長のご意見を伺いたいと思います。

後回しで構いませんので、よろしくお願いいたします。

 

○ 参考:反抗期の基本的な対処法はこちらをどうぞ。

反抗期の対処法 小学生・中学生の反抗期にどう対応するか?

 


 

「反抗期に悩める親は、本当はいい親子関係を築いている」とは、言い得て妙ですね(笑)

ご指摘のとおり、学校の荒れた環境や悪友の影響、そしてネット依存やゲーム依存などは分けて考えるべきですが、一般的な範囲の反抗期であれば、決してそれが「悪い状態」とは思わないです。

むしろ、反抗期は生徒の健全な成長のためには避けて通れないものであり、そのことはメールセミナーからも伝わっているかと思います。

 

ただ、だからと言って「反抗期がない子供は全て危険だ」と受け取るのも間違いです。

そのあたりについて、お話しいただいた視点も踏まえつつ書いていきますね。

 

親の立場から見た、反抗期の見え方

よくテレビなどでは、こういった実際の声を紹介しつつ、

  • 「だから反抗期はあったほうが良いのだ!」
  • 「反抗しない子供は牙を抜かれた動物と同じで生きる力が無い!」

などと、専門家たちが結論づける番組を目にします(笑)

 

一方で、これとは正反対の反抗期で手を焼く家庭を紹介しながら、

  • 「親が家庭でしつけられていないのに、外でもできるわけがない!」
  • 「親が甘やかすからいけないんだ!」

などと、声高に叫んでいる姿も目に浮かびます。

 

しかし、これらはどちらも極論に過ぎないわけで、そんな両極端では語れないのが、実際の教育や子育ての世界です

現場や現実を見ていないエセ専門家の言葉は無視して(笑)、ここではもっと実際的なことを書いていきましょう。

 

まず反抗期のあらわれ方ですが、割合はともかく、以下のどのパターンも普通に存在します。

  • 親の前ではおとなしくて、外でもおとなしい生徒。
  • 親の前ではおとなしくて、外では反抗的な生徒。
  • 親の前では反抗的で、外ではおとなしい生徒。
  • 親の前では反抗的で、外でも反抗的な生徒。

一般の親や先生でも、三者面談の場面などで、生徒の意外な一面をかいま見る機会はありますよね。

それに加えて、生徒に心を開いてもらうことに力を注ぐ教師だと、生徒が自分から「親の前だと違う」などと話し出してくれて「そうだったのか」と驚くようなことも多いはずです。

・・・もっとも、私も最初は驚いていましたが、今では大体予想が当たるため「やっぱりね」と思うくらいです(笑)

 

ところが、親御さんの立場からすると、外の姿は見えづらいわけで、見えるのは「親の前ではおとなしい」か「親の前では反抗的か」だけですよね。

しっかりと「見えない部分」まで目を凝らして見ようとしていれば見えてきますが、何しろ子供のほうが意図的に隠すのですから、よほど意識でもしない限り、なかなか視界には入ってこないものです。

その結果、最も近いはずの親なのに「知らぬは親ばかりなり」という状態も生まれてしまいやすいのが実際のところです。

 

そうならないように持っておきたいのが「目の前で見せている姿が、子供の全てでは無い」という視点です。

幼少期には、親は子供の全てを把握していると言っても過言では無いですが、思春期・反抗期を迎える頃になると、子供が親に全てを見せることはまずありません。

このことは、私達自身が過去にそうであったことからも分かるはずですし、今でも家庭、職場、学校、実家・・・と場所によって、子供どころか大人たちまでもが態度や振る舞いを変えていることからも分かるでしょう。

そして特に、母親は性差もあって「男の子」に対して間違った捉え方をしやすい点には注意が必要です。(反対に、父親は女の子に対してそうなりがちです)

 

中学生で反抗期がないのはおかしいのか?

一般論で言えば、家庭内の反抗期は「ある程度」はあったほうが良いです。

これは「あったほうが良い」と言うよりも「あって当たり前」と言うほうが正しいですね。

 

いくら親子と言えども、異なる個性や価値観を持った別の人間です。

そして、別の個性や価値観を持った人間が、1つ屋根の下で生活していれば、1つや2つ衝突することは必ず出てきます

最近増えている、友達のような仲良し親子を指して「親と価値観が全く同じ場合は大丈夫だ」という意見が、ネット上にもありますよね。

しかし、親と子供の価値観が同じになることなど、普通あり得ません。

何しろ、全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でさえも、成長するに応じて意見や価値観の違いが生じてくるものですよね。

それを親子の間で、寸分違わず意見や価値観が一致するなど、物理的にあり得ません。

(仮に、なったらなったで、それは子供が親のクローンのようになっているわけで、何とも気持ち悪い状態です)

 

衝突を回避する子供もいる

ただし、意見や価値観が衝突したからと言って、必ずしも喧嘩になるとは限りません。

実際に、夫婦や大人同士の場合には、お互いに大人の付き合いを心得ていますから、ある程度は回避することもできますよね。(それでも衝突を完全に避けられる人は少ないはずです)

それが成長過程の子供たち・・・しかも思春期や反抗期で自己主張が強く、しかも精神的に不安定な子供たちともなれば、他人と全く衝突しないでいられるはずがありません。(性別が違えば余計にです)

 

もしも全く衝突しないとしたら、どちらかがどちらかに気づかれないように、上手に回避したり我慢したりしているだけの話です。

たまに、大らかな親御さんで、実は小さな衝突が起きているのに、衝突だと感じていないだけといったケースもありますが(笑)、本人にとっては「何も起きていない」としても、実際は上手に回避しているのと同じですよね。

(反対に、親が細かいことまで求めすぎると、子供からすればほんの些細な抵抗に過ぎなくても、親からしたらひどい反抗のように感じてしまうことも起こります)

 

そして、衝突を回避したり我慢したりするという心身の負担は、大人の側にかかってくるのが普通です。

だからこそ、この時期の親御さんには苦労が多いわけですよね。

ところが、そこの大人がすべきはずの回避や忍耐を、完全に子供のほうに負わせてしまっているような家庭もあります。

そういう極端な家庭における「素直で良い子」とは、単に親にとっての「都合の良い子」に過ぎません。

 

反抗しない中学生の危険性

これは家庭における親子の関係に限らず、学校や塾における先生と生徒の関係においても同じですよね。

例えば、大人から見て「自分の考えを持ち、大人に対してでも毅然と意見を言える子」は、聞き分けの良い子を好む先生から嫌われたり、反抗的で生意気だと思われたりしがちです。

反対に、大人の前でだけ素直にしたがって、親や先生から気に入られている子もいますが、実は裏では全く違うという例はいくらでもあります。

 

こう言うと、演技として良い格好をしているずる賢い子供を想像するかもしれませんが、実際には、単純に誰かの前で強要させられた回避や忍耐を、別の場所で同じように誰かに強要しているだけの子供もたくさんいます。

つまり、その子に回避や忍耐を強要してきた親や先生といった大人たちこそが、「自分のいないところでは別の面を見せる子供」を生み出してしまっている面も否定できないわけですね。

そういう意味では、親や先生の前でだけ良い姿を見せて、外に出ると違う状態の子供よりも、外ではちゃんと頑張って、安心できる場所である家庭内でそうでない姿を見せる子供のほうが、よほど自然な姿だと思います。

(もちろん、外でも内でも裏表が無いのも、それはそれで良いと思います)

 

子供の良い面も悪い面も受け入れよう

自分の子供が「自分の考えを持ち、大人に対してでも毅然とした意見を言える子」だったらどうでしょう。

多くの大人たちのように「聞き分けが無い」「素直さに欠ける」「生意気だ」と評価するでしょうか。

それとも、良い面として捉えるだけでなく、そんな悪い評価も含めて「自慢の子」だと言えるでしょうか。

 

自分の子供が「大人の言うことに素直にしたがって、全く口ごたえも反抗もしない子」だったらどうでしょう。

そんな外向けの良い面だけを見て「自慢の子」だと満足するでしょうか。

それとも、自分の意見を表に出さないことに違和感を感じ、本当の思いを押し込めていないか心配するでしょうか。

 

「もしも全く衝突しないとしたら、どちらかがどちらかに気づかれないように、上手に回避したり我慢したりしているだけ」

どうか、この可能性を忘れないであげてください。

 

ただ、だからと言って、子供の側に回避や忍耐をさせてはいけないという意味では無いですよ。

むしろ、そうした経験を通じて社会における振る舞い方も学んでいくわけですし、させるべき我慢をさせないのは単なる甘やかしに過ぎません。

回避や忍耐を通じて、子供が精神的に成長するというプラスの面もあって、それが極端だとまずいだけで、要は程度の問題です。

そして、いきなり上手に回避や忍耐ができる子供は少ないですし、そこを上手に促せる親御さんばかりでも無いですから、最初のうちは衝突が起きてしまうのもしかたのない一面もあるわけですね。

(反抗期の対応はとても大変ですが、親も子も成長できる機会でもあるわけです)

 

反抗期がない子とはどんな子か?

最近は「反抗期のない子」が増えていると言われています。

しかし、そういう子供は今に限らず、昔からも存在しました。

 

例えば、一家全体が何らかの不幸やトラブル等に見舞われて、家族全員で力を合わせて乗り越えているような家庭であれば、子供からしても反抗などしている場合ではないですよね。

また、苦しい中で親が頑張って働いて養ってくれている様子を間近に見て、子供が心から親のことを尊敬しているような場合には、反抗する気も湧かないでしょう。

反対に、親が子供の意見や価値観を尊重している良い意味で放任主義のご家庭や、単なる甘やかしで何でも許してしまうようなご家庭であれば、子供からすれば「反抗しようにも、する場面自体がない」ことになり、これまた表面的には反抗期の無い状態になります。

 

しかし、そういったご家庭であっても、細かいところまでよくよく話を聞いていけば、意見や価値観の小さな衝突は必ずあります。

日々の生活の中で子供を叱る場面が皆無ということなどまず無いですし、親から見て気に入らないところのある言動や、少しカチンと来るような言動を全くしないようなこともまずありません。

ただそれらを親の側が「これくらいなら反抗期に入らない」と受け止めて、小さな反抗をカウントしないご家庭は、その時点で反抗期は無いことにもなるわけですね。

 

しかし、そんなご家庭であっても、親の意見や価値観を、完璧に子供に強要すれば、確実に反抗が生まれます。

逆に、反抗期のひどい家庭ほど、意識的にせよ無意識にせよ「親の価値観=子供の価値観」の状態を目指してしまっていることは多いものです。

そういう意味では、子供の価値観をちゃんと認めて受け入れる親の態度こそが、反抗期を無くすことに繋がると言っても良いかもしれませんね。

 

小さな反抗も全く無い状態は注意シグナル

一般的なご家庭であれば、子供が親に反抗するのは、子供が精神的に自立する上でも自然なことです。

そのため「反抗期がない」と思っていても、実は「親の目から一方的にそう見えているだけ」という場合のほうが多いです。

 

例えば、気が強い親に、気の弱い子供の組み合わせだと、小さい頃から自分の意見を何度も否定されてきて「言っても、どうせ言い返されるから」と諦めてしまっていることもあります。

さらに、親が強権的・威圧的で、時には暴力を振るうような家庭などでは、親が怖すぎて反抗など思いもよらないこともあります。

また、敏感に空気を読む子供の場合、「お母さんは**してほしいんでしょ?」と、子供のほうで親が望むこと・させたいことを先回りして察し、それが自分の望みであるかのように振る舞っていることもあります。

中には、反抗しようと思う瞬間があっても、「親を悲しませたくないから」という理由で反抗しない優しい子もいます。

 

ただし、親御さんから見て、反抗期の無い子供も一定数います。

これは、本当に反抗期が存在しないと言うよりも、親御さんのほうが「この程度のことは反抗と言うほどではない」と受け止めている場合が多いです。

実際に「うちは反抗期が無かった」という親御さんでも、よくよく話を聞いてみると、実は小さな反抗をされていたということがほとんどです。

例えば、買い物で二者択一をする時に「こっちはどう?」と奨めたら、子供は「いや、やっぱりこっちかな」と逆のほうを選んだり、テレビ番組を見ながら「これってこういうことだよね」と言ったら、子供は「いや、こういうことだと思うよ」と言い返してきたり・・・ですね。

無視や暴力など、分かりやすく強烈な反抗ならともかく、普通の反抗には程度の違いがあって、どこまでをただの会話や議論と受け止めて、どこからを反抗と受け止めるかは、親御さん次第と言える部分もあります。

もちろん、無視や暴力まで状態が進んでから「反抗期だ」と悩む親御さんは多いのですが、実際にはそこに至る途中の段階が必ずあるわけで、もっと程度の軽い反抗の段階でうまく手を打てていれば、また違う結果になっていた可能性は高いわけです。

つまり、「反抗の芽」とも言える段階で、うまく対処することのできた親御さんは、それほど大きくて分かりやすい反抗に遭遇しないで済むため、「反抗期が無かった」と感じてしまうことも大いにあるわけですね。

 

反抗よりも怖い無気力

一方で、反抗期が無い代わりに、反抗よりもっと悪い「無気力型の子供」になっている場合を多々見かけるようにもなってきました。

小さい頃から親が理想を押しつけ続け、自分の意見や考えを言えば「反抗的だ」と駄目出しされ、素直に言う事を聞いてさえいれば「良い子」認定される状況に置かれれば、子供が自分を捨てて無気力になってしまうのもしかたありません。

もちろん、奇跡的に親子の性格や好みが似通っていて、衝突する点がほとんど存在せず、何かあっても軽い話し合いくらいで済んでしまうようなケースも全く無いわけでは無いですが、実際には親の代わりに子供のほうが回避や忍耐をしているか、またはこの無気力型になってしまっているかの場合のほうが圧倒的に多いです。

いくら親から見て「素直で良い子」でも、自分の意見や意思といったものがなく、単に生気に乏しいだけの状態になっていないか、注意してみてくださいね。

 

反抗期にはいろいろな形がある

なお、反抗と言っても、その形は様々ですから、この点でも決めつけはしないであげてください。

乱暴な行動に出るタイプや、生意気な言葉で出るタイプは分かりやすいというだけで、大人びた思考や判断で出るタイプもいれば、コミュニケーション回避の形で出るタイプもいれば、ぱっと見ただけでは分からない静かな反抗を見せるタイプもいます。

外からは分かりにくいですが、中には「親の前で良い子を演じることが、聞き分けのない親に対する、自分なりの反抗だ」と口にする大人びた考えの生徒もいるくらいです。

 

ただし、学校の勉強と違って、どれが必ず正しくて、どれが必ず間違っているという話ではありません。

中には、生徒本人でさえも自覚していない反抗の形もあるのが本当のところです。

ですから、よくあるテンプレートな分類だけで考えずに、個々の生徒の内面に寄り添うことを大切にしてください。

良い反抗期と悪い反抗期

 

反抗期が無かったとしても、特に慌てることはありませんし、それだけで将来が心配になるということもありません。

そこには親御さんの側の「感じ方」も影響していて、小さな反抗を反抗としてカウントしていなければ、現実的には反抗期であっても「親からしたら反抗期が無いように感じる」ことはいくらでもあります。

そういう状態で親御さん自身が「反抗期が無い」と感じるなら、それはそれで良いことですから、特に心配などせずとも、今の調子で関わっていっていただければ良いでしょう。

 

このパターンで「反抗期がない」のは危険!

上で見てきたように、「反抗期がない」状態には、良い場合もあれば悪い状態もあります。

その中でも特に、本来親のほうがすべき回避や忍耐を、子供にさせてしまっているような場合や、子供を無気力型にさせてしまっているような場合には注意が必要です。

特に後者については、今が良くても将来のどこかの時点で高確率で問題が起こりやすい形ですから、くれぐれも注意してください。

 

こういった場合には、「親の価値観=子供の価値観」を目指しすぎないようにしてあげてみてください。

たまたまお互いの価値観が重なる部分は良いですが、ズレが生じる部分は必ずあるものですから、そこで相手の価値観を尊重してあげることが大切です。

もちろん価値観だけでなく、生徒たちそれぞれの有り様を認めてあげつつ、個々に応じた成長をさせていってあげてくださいね。

 

反抗期が今はなくても、将来には来るかもしれない

良い形でさえあれば、反抗期は来ないなら来ないでもそれで構わないのは、上で見てきたとおりです。

しかし、「うちの子は反抗期が来ないな・・・」と思っていたら、遅まきになって訪れてびっくりしたというご家庭も、実際にはあるものです。

子供たちの精神年齢の低下もあってか、高校や大学に進んでから反抗期を迎えるようなケースもありますから、くれぐれも油断はしすぎないでください。

 

なお、はしかやおたふく風邪などのように、反抗期が後にずれればずれるほど症状(反抗)もひどくなる・・・ということは特にありません(笑)

ただ、親の側が驚いて、過剰反応でまずすぎる対応をしてしまい、結果的にこじらせてしまうようなパターンもあるにはあります。

また、いざ反抗がひどくなってしまうと、小中学生なら行動範囲が限られていますが、年齢が上がれば行動範囲も広がりますし、お金や知識なども手にするため、大きなトラブルが起こりやすくなる面もあります。

 

そういう事態にならないためにも、事前に軽く対処法などに関する必要な知識を頭に入れておくくらいのことはしておいても良いかもしれません。

実際にも、そういう準備をしている人ほど、普段から適切な関わり方ができるため、反抗が起こらないままで済んだり、起きてもごくごく軽いもので済ませたりさせやすいです。

そういう意味でも、こちらでお届けしている、メールセミナー「反抗期の対応法」を参考にしていただければ幸いです。

 

反抗期がないほうが勉強のサポートには有利

反抗期によって、親御さんが最も困ることが多いのは「勉強に関するサポート」のしづらさです。

  • テストが近づいても勉強しようとしない・・・
  • 受験生なのにちっともやる気が無い・・・
  • 本人なりに頑張っているが成績が上がらない・・・
  • 進路や将来のことを真剣に考えようとしない・・・
  • 塾に入れても勉強しない(成績が上がらない)・・・

中学生くらいになると、こういった不満や悩みを抱える親御さんはとても多くなります。

そこで、親や先生のサポートの出番となるわけですが、子供が反抗期になってしまえば、こちらの言葉には耳を貸さなくなります。

もしも、親や先生の側で「こうすれば良い」というのが確実に分かっていたとしても、反抗期の子供がそのとおり素直にやることはほとんどありません。

しかし、反抗期がない子供であれば、それだけこちらのサポートがうまく機能しやすいため、問題も改善に近づいていきやすいわけですね。

 

ただし、その際には当然ながら「サポートの質」が問題になってきます。

小学校低学年くらいの聞き分けの良い子供でも、指導力の低い先生に当たれば、勉強はどんどん苦手になっていくものですよね。

子供が素直であればあるほど、それだけ関わる側の力量の有無が影響するわけで、もちろん親御さんの立場でもサポートの質の善し悪しが問われることになってきます。

 

ただ少なくとも、勉強のサポートに限って言えば、反抗期がない生徒を相手にするほうが、はるかにしやすく有利です。

何しろ、関わる側がサポートの質を上げたら上げただけ成果も出やすくなるものですから、そういう意味では頑張りがいがあるとも言えるでしょう。

具体的な改善方法などはメールマガジンの中でも定期的にお伝えしていますから、そちらも参考にしていただきつつ、良質なサポートの実現を目指してくださいね。

 

 

○ 参考:反抗期の良し悪しと、反抗期の間に育てたい力についてはこちら。

良い反抗期と悪い反抗期

The following two tabs change content below.

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

おすすめコンテンツ

楠木塾 メール会員
楠木塾 メール会員