反抗期の子供にやる気を出させるには

反抗期の子供のやる気を引き出すには、次のステップを踏むことが大切です。

 

【やる気を育てるステップ1】まずは反抗期の衝突を避ける

いくら真心と愛情を込めても、反抗期にこちらの言葉はなかなか入っていきませんよね。

それどころか、わざと反発して真逆の事をするようにもなり、家庭内の雰囲気や親子関係も悪くなるばかりです。

そのため、反抗期の子供に対しては、衝突の原因自体を無くすために「干渉をやめる」ことが最初の一歩となります。

 

このステップを踏むことで、土台の育っている子供は自分で歩き出します。

しかし、そうで無い多くの子供たちは、停滞に陥るか、悪くすると暴走に至ります。

ここで終わるのは、問題から「逃避」している状態に過ぎませんから、「とにかく衝突を避けさえすれば良い」「とにかく干渉をやめさえすれば問題が解決する」などとは誤解されないようにしてください。

 

【やる気を育てるステップ2】衝突しにくい、反抗期に合わせた関わり方に切り替える

いったん衝突を避けたとしても、これまでと同じ関わり方を続ければ、再びこれまでと同じ反応が返ってきます。

幼少時であれば、「一時的に距離を置く」だけでも一定の効果はありますし、子供の方から折れてくることも多いものです。

しかし、反抗期には子供の方から折れてくることも減るため、親御さんの方が「受け入れやすい伝え方」に切り替えることが大切です。

このステップを踏むことで、子供との衝突が減り、こちらの言葉を素直に受け入れやすくなってくれます。

しかし、親が変わるだけで終わってしまうと、親の側に一方的なストレスがかかり続けることになります。

最終的には子供自身も変えていかなければ、本質的な解決にはなりません。

 

【やる気を育てるステップ3】ソフトにコントロールして自立へ導く

多くの親御さんがしがちな「強く支配的なコントロール」は、幼少期ならば通用しても、10歳を過ぎた頃からは反抗期をひどくしてしまうため厳禁です。

しかし、コントロールを完全に無くすことが本当に正しいわけではありません。

 

中学生は半分大人ですが、まだ半分は子供です。

それなのに、いきなり自分だけで、全て正しく行動したり判断したりできるようになるはずがありません。

何でもかんでも子供に決めさせたり、好きにさせたりするのは、自由の名を借りた単なる甘やかしであり、「支援」では無く「放置、放任」です。

 

たとえ立派に自立した大人でも、専門家や友人のアドバイスには素直に耳を貸しますし、それをもらえることが嬉しい時もあるほどですよね。

一人前の大人と比べれば、成長過程の子供は不安や迷いもはるかに多いのですから、納得のできるアドバイスであれば、言う事を聞くどころか、むしろ歓迎さえしてくれるものです。

コントロールすること自体が悪いのでは無く、親の思い通りにしようとするような「まずいやり方のコントロール」をすることが悪いのですね。

(もちろん、依存にならないように「自立させる中で」が大前提なのは言うまでもありません。)

 

親の言う事を聞くだけの都合の良い方向では無く、あくまでも子供の意思や本質に沿った支援をし、自立的な成長へと導くようなコントロールはむしろ不可欠なものです。

そうした「支援」し、「導く」ような関わり方を、ここでは「ソフトなコントロール」と呼んでいるわけですね。

 

このステップを踏むことで、子供は自立的な方向に成長し、親の手間はどんどん減っていきます。

親だけが一方的に我慢するような状態も薄れていき、お互いにストレスの少ない、健全な状態に近づいていきます。

この段階こそが、真に目指すべき「反抗期対応」の進化形では無いでしょうか。

 

反抗期の子供のやる気を引き出し、自立を促すために必要なこと

反抗期の衝突を避けるだけならわりと簡単

【ステップ1】だけであれば、わりと短期間で実現可能です。

 

メールセミナー「反抗期の対応法」で目指しているのも、これですね。

その中では、少しだけ【ステップ2】も少しカバーしてはいますが、基本的には「いったん全てのコントロールを手放す」と言うニュアンスでお伝えしています。

そのため、できればそれ専用の学びを得るようにしたいですね。

 

反抗期に合わせた関わり方へは段階的に切り替える

【ステップ2】は、必ず「段階的」に進めねばなりません。

 

子供が心を開く前の、こちらの言葉に耳を貸さない状態で何をどう言おうと無駄です。

お風呂にバケツで水をためる時に、お風呂のふたをしたままで水を入れようとするのと同じですね。

まずは、ふたを取り除いて、受け入れ態勢を整えなければなりません。

 

また、耳を貸してくれるようになっても、伝え方がまずければ、こちらが一方的に話しているだけで、子供の中には何も入っていきません。

お風呂のふたを取り除いて、どれだけ水を汲み入れても、バケツに大きな穴が開いていては、水がたまっていかないのと同じです。

まずは、バケツを修理して、しっかり水が入っていくようにしなければなりません。

 

こうやって、受け入れる側と伝える側の両方が揃ってこそ、ようやく変化が起こり始める(水がたまり始める)わけですね。

 

ただ、多くの親御さんは「もっと効率の良い、大きなバケツは無いか?」「もっと手っ取り早く水を増やせるポンプは無いか?」と探している状態です。

それは、受け入れる側と伝える側の体勢が整った後に変えていくべきことであって、いきなりそこから始めても問題が解決しないのは、皆様はもうお分かりでしょう。

「反抗期に合わせた、効果的な伝え方講座」や「続・反抗期の対応法」が目指しているのは、ここですね。

 

反抗期に放っておいても正しく自立するかどうかは、もっと前に決まる

【ステップ3】は、実は「幼少期からしておくべきこと」と言えます。

 

反抗期には「自分でできもしないくせに、偉そうに反発をする」ような態度を見せる子供が多いですよね。

正しい自信が育っていないがゆえに、ありもしない小さなプライドを守ろうとして、そうした態度を取ってしまう子供はとても多いです。

また、中には必要な力が育っていないために、親の言う事を聞きたくてもその通りにできなくなり、結果的に親から見て「悪い子」になってしまう子供もいます。

 

今から思えば幼少期は、はるかに簡単に子供のコントロールができる時期でしたよね。

その時期に、「**しなさい」「**は駄目」などの言い方ばかりをしていると、自分から進んでやるような力や姿勢が育たず、言われなければできない状態のままで反抗期を迎えます。

しかし、反抗期には親のコントロールが効かなくなりますから、同じ関わり方を続けていても、急に反発されるようなことが起こり始めます。

そのため、「今まで良い子だったのが、急にひどく反抗的になる(急に成績が下がる)」子供も現れてしまうわけです。

 

幼いうちから「親の言う事を聞くだけの都合の良い方向ではなく、あくまでも子供の意思や本質に沿った支援をし、自立的な成長へと導く」ような、非支配的なコントロールに向けた関わりをしてきたかどうかが、今になって問われている面は否定できません。

言いかえれば、「幼少期からの積み上げ不足」という負の遺産を支払わされていると言っても良いでしょう。

もちろん、過去を悔やんでいてもしかたないですから、ここでは今からできることを見ていくことが大切です。

 

反抗期からの自立を促すために今からできること

【ステップ1】まずは反抗期の衝突を避ける・・・については、メールセミナー「反抗期の対応法」をしっかり実践すれば、おおよそカバーできるはずです。

【ステップ2】衝突しにくい、反抗期に合わせた関わり方に切り替える・・・については、「聞き方→伝え方→導き方」の順で段階的に進めなければならず、一定の時間がかかります。

仮に、親御さんの側が頑張ってスピーディーに変われたとしても、子供の変化や成長には一定の時間がかかるものですから、相手にも同じペースを求めると失敗しやすいです。

そこで、「反抗期に合わせた、効果的な伝え方講座」は続編をシリーズでお届けしていますし、「続・反抗期の対応法」については半年間以上の長期に渡ってじっくりとお届けしています。

 

そして、今回お届けするのが【ステップ3】ソフトにコントロールする・・・にあたる部分ですね。

「続・反抗期の対応法」は、細かい知識やスキルを伝えたかったため、長期にわたって本を読み進めるような内容になりました。

今回は、本来であれば反抗期の前にしておくべきことであり、あまりゆっくりもしていられませんから、2ヶ月間でお届けして参ります。

(あくまでも最速で2ヶ月であり、成長速度はそれぞれでしょうから、必要に応じて何度も読み返すようにしてくださいね)

 

配信のペースは1週間に1回で、テーマごとの詳しい解説に加えて、日々の実践ワークも用意し、より講座らしい内容となっています。

すでにできることは良いですが、できないことは1つ1つ実際に行動してみてください。

やる気や自立心の足りない生徒に欠けているのもこの「行動」ですから、まずは親御さんが率先垂範する意味でも、ぜひできることから実践してみてくださいね。

 

なお、私はここで一般的な子育てについて偉そうに語るつもりはございません。

子育てをしたことも無い人間が、実際に長年の子育てをされてきた親御さんに向かって、子育てや子供の面倒を見る関わり方について語るのはおこがましいと思っています。

しかし、「反抗期の生徒に対して、その成長をサポートする」立場に限って言えば、専門家として指導経験や実例に基いたアドバイスができると思っております。

 

お子さんのために親ができるだけのことをされようする、その努力は本当に素晴らしいものだと思います。

それが、反抗期で時に憎らしさも感じる子供が相手であれば、ただただ頭が下がる思いです。

そんなふうに頑張っている親御さんにこそ、今より少しでも幸せになってほしいと思います。

ぜひともお役立てくださいませ。

 

セミナーへの参加方法

こちらは「反抗期の対応法 ~子供の変化を生み出す自信育て編~」へとリニューアルして、正会員向けにお届けしています。

※ 現在のところ、単独でのご提供は行っておりません。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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