反抗期は大きな問題を抱える危険性の高い時期です。
いじめ自殺、脱法ドラッグ、闇サイトなど、子供たちの周りにある「闇」は、昔よりも確実に深くなっています。
そうした闇に落ちるかどうかの重要な分岐点の1つが、「親に相談できるかどうか」でしょう。
一方で、最近は「何でも話せる友達のような親子関係」も増え、街中で微笑ましい親子を見かけることも増えました。
その反面、親の側が幼すぎて、マナーも威厳もへったくれもないような、見るに耐えない親子を見かけることも増えましたよね(笑)
子供たちにとって「友達=何でも話せる存在」では必ずしも無いことは、LINEいじめを初めとする数々の事件を見れば分かるわけですが、そこのところを履き違えてしまっている大人も多いのは心配な点です。
ところで、「何でも話せる親子関係」を作ることで、子供が困ったときのSOSも敏感に察知できると思っている親御さんがいます。
しかし、実際には「何でも話せる親子」でも、子供が1人で深い闇を抱え込んでいるようなケースをいくつも見てきました。
今日はそのあたりについて、もう少し深く触れてみたいと思います。
補足:男女の違いについて
最後に男女の違いにも触れておきますと、特に母親と男の子の組み合わせでは、性別が違うだけに、子供が何を考えているのか分からない場面も多くなりがちですよね。
しかし、別に全てを分かる必要も無いですし、どんな人間も異性には知られたくない一面が何かしらあるものですから、踏み込まないほうが良いこともたくさんあります。(女性が男性に対してもそういう部分はありますよね?)
それに、あまり細かいことまで知ろうとすると、今度は「細かいことは話してくれるのに、大事なことは何も話さない」状態になりやすく、母と息子の関係としてはこれが最もまずいです。
むしろ「細かいことはあまり話してくれないが、大事なことだけはしっかりと話してくれる」ような状態が最も健康的ですから、小さい頃と違って寂しい部分もあるかもしれませんが、どうか見守ってあげてくださいね。
反対に、母親と女の子の組み合わせは、一定期間は衝突状態になるものの、どこかの時点からは友達のような関係になることが多いです。
また、女性同士だと勘が働くと言いますか、何か隠し事や問題を抱えていても、不思議とピンと来やすいですよね(笑)
そうした点で、特に母親からは「女の子のほうが育てやすい」という言葉をよく聞くわけですが、父親にとって男の子のほうが分かりやすいのも同じ仕組みですね。
男性と女性の優劣はありませんが、物事によって向き不向きは確実にあります。
内容によっては家族内や先生などの異性の力も借りて、足りない部分を補うようなこともされていってくださいね。
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楠木塾長
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