反抗期の中学生に対して、親が求めるものは様々です。

  • 「とにかく勉強してほしい」
  • 「将来役立つ知性を獲得してほしい」
  • 「優しい大人に育ってほしい」
  • 「親子で仲良くいられるようにしたい」
  • 「生活力を高めてほしい」
  • 「人間性を高めてほしい」

ご家庭の教育方針にもよりますし、それによって自然と反抗期の対処法も違ってきます。

とりあえずここでは「学力を高める」「一人前の大人に育てる」などの、一般的な親御さんが求める立場に立って書いていきましょう。

 

○ 参考:反抗期の基本的な対処法はこちらをどうぞ。

反抗期の対処法 小学生・中学生の反抗期にどう対応するか?

 

良い反抗と悪い反抗

まず、反抗期自体は悪いことではありません。

反抗期の表れ方にもよるのですが、「親に頼らずに自分の力でやろうとする」ことや、「自分の考えを持ち、それをもとに行動しようとする」ことは、大人になる上で欠かせない必要なことです。

昔から言われることですが、いつか親は子よりも先に死にます。

そのときに子供1人で生きていける力を育てていなければ、子供も道連れで死んでしまうことになります。

現代社会ではすぐに死ぬことは無いですが、苦しい生活を送り、幸せな生き方ができないことは十分にあり得ますよね。

 

一方で、「何でもかんでも反抗する」「親のことが憎くて嫌い」「とにかく大人の言う事が気に入らない」といったタイプの反抗期は良くありません。

上で書いたのは「自立心」ですが、こちらは単なる「反抗心」です。

このあたりの分け目は難しいのですが、育てる側としてはしっかり見切る必要があります。

 

なお、最近は「反抗期がない」というケースも増えていますが、その場合も良い場合と悪い場合とがあります。

「反抗期が無くて楽で良かった」という方もいれば、「反抗期が無いのは問題なの?」と不安な方もいると思いますが、どちらの場合もこちらも参考にしてくださいね。

反抗期がないと将来不安?

 

反抗期に育てたい力

よく塾などで「厳しい指導」が売りのところがありますが、厳しくすることで生徒の自立心をそいでしまっていることが往々にしてあります。

もちろん、厳しさも必要ですが、過剰な厳しさは生徒から自主性や考える力を奪い、受身でしか勉強できないマニュアル人間が育ちます。

どこで厳しさを発揮して、どこで生徒の意見を受け入れつつ自主性を重んじるかは、さじ加減が難しいですが、とても大切なところの1つです。

 

○ 参考:反抗期で勉強しない子供への対応についてはこちらもどうぞ。

反抗期で勉強しない子にどう対応するか?

 

また、最近「これからの社会で必要とされるリーダーや人材像は、暗記型人間ではなく、高い創造力と、時代を切り開くオリジナリティを持った人間だ」などとよく言われます。

しかし、こうした力を身につけさせたかったら、「他とは違っても自分が正しいと思ったことをやりぬく」ような育て方をすることになります。

つまりこれは、目上の人や親を含めた誰かの意見の反対することになっても、自分の意見をもってしっかりと貫き通すことのできる子供に育てることですよね。

そしてこれは、読んでのとおり反抗期そのものです(笑)

 

本物のリーダーになるには、何でもかんでも自分の思い通りにするようではいけません。

時には、周囲の意見に耳を貸し、良いところは取り入れるような柔軟性を持つことも必要です。

一方で、自分の意見を通すべき時には、しっかりと貫き通す強さも必要です。

 

つまり、理由の無い自分の思い込みだけの反発心は×ですが、正当な反発心は○だと言えます。

親や先生に反発することが全て悪ではないのです。

こういったあたりも踏まえた対処をすることが、反抗期には必要になります。

 

以上から、反抗期の指導や接し方として理想を言うならば「自主性を育て、正当な反発心は尊重し、その一方で、不条理な反抗心や、モラルに反することに対しては厳しく指導する」となるでしょうか。

しかし、こうして書くのは簡単ですが、なかなか難しいですよね。

反抗心や反発心1つとっても、どこまでが○で、どこからが×なのか、間近で子供に接していると見分けがつきにくいものです。

 

反抗期の子供を納得させるには?

ここで親御さんに質問です。

  • 「学校の勉強は、本当に必要なのでしょうか?」
  • 「自分が子供の頃にそれを本当に必要だと思い、喜んで勉強していましたか?」

得意な教科や好きな教科だけを思い浮かべないでくださいね。

嫌いな教科や苦手な教科こそ思い浮かべてみてください。

こうした質問に対して、子供の視点で納得のいく答えを出せるかどうかが重要になってきます。

 

大人だけが納得できる意見でも駄目ですよ。

例えば「勉強はできないよりできたほうが得だ」と言うのは問題外です。

もちろん、できないよりはできたほうが良いに決まっていますが、子供時代は他にやりたいことがたくさんありますよね。

他に魅力的なことが山ほどある中で、たかが「できないよりはできたほうが良い」程度のことに時間を使えと言うのは、子供から見て納得のいくことではありません。

 

「毎日のタバコやジュース、コーヒーなどをやめて全て貯金すれば、将来かなりの金額になる」と言われたら、誰もが「確かにそうだ」と思いますが、実際にする大人はほとんどいません。

宿題にしても、理論的に言えば誰でもできるはずですが、当然「やりたくない」ですし「やろうと思ってもできない」生徒も山ほどいます。

サービス残業しろと言われて、やろうと思えばできるけれども、できればやりたくないのと同じようなものです(笑)

 

大事なのは「良いか悪いか」「得か損か」ではなく「やりたいと思えるかどうか」「やろうと思ってやれるかやれないか」のあたりです。

反抗期の子供は、今まで何の疑問もなくやってきたことにいろいろと疑問を感じるようになります。

だからこそ、子供の納得できる答えを用意すること、そして最初に書いたように、育てるべき反抗心と摘んでおくべき反抗心をきちんと見分けることが大切になります。

くれぐれも親や先生にとって「都合の良い子」を育てるのはやめましょうね。

それは教育では無く「飼育」ですから。

 

反抗期の対応法 ~中学生の子を持つ親の心得~

反抗期が起こる仕組みや、具体的な正しい関わり方など、書き始めると大変な量になってしまいます。

そこで、反抗期で悩む中学生保護者のための、親の心得と対応法を解説したメールセミナー(メール講座)を作成しました。

応援の気持ちを込めて全編無料にしましたから、よろしければ参考にしてください。

無料メールセミナー「反抗期の対応法」へ進む

※保護者専用です。

The following two tabs change content below.

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

おすすめコンテンツ

楠木塾 メール会員
楠木塾 メール会員