反抗期に悩まされる親御さんからすれば、反抗期がいつ終わるのかは、とても気になるところですよね。
そこで今回は、反抗期が終わる時期について見ていきましょう。
まずは、反抗期でお困りの親御さんからのメッセージをご紹介です。
反抗期は一般的にいつごろ終わりますか?
お聞きしたかったのですが反抗期は一般的にいつごろ終わりますか?
もちろん個人差があると思いますが
上の子は(高校1年生)まだ反抗期みたいな時があります。
明らかに自分が悪くても認めなかったり
失敗しておいて逆ギレしています。
そして大人独特の考え方を嫌います。
下の子(中学1年生)は、しょっちゅうイライラして怒っています。
直ぐに機嫌も治るのですが数学で分からないだけで怒っています。
○ 参考:反抗期の基本的な対処法はこちらをどうぞ。
反抗期が終わる時期
高校生の上のお子さんも、中学生になったばかりの下のお子さんも、どちらも反抗期というご家庭ですね。
お察しの通り、反抗期の終わる時期は個人差がとても大きいです。
一般的に、思春期の前後に訪れる反抗期については、小学校高学年から高校生くらいまでと言われています。
ただ、これはあくまでも「一般的に」ですから、実際には子供によってかなりのばらつきがあります。
反抗期が終わる時期の男女による違い
反抗期の終わる時期には、男女の違いもあります。
- 女子のほうが始まりが早く、終わりも前倒ししやすい
- 男子のほうが始まりが遅く、終わりも後にずれがち
女子の場合だと、小学校の中学年から始まる子も珍しくなく、中学2年生くらいまでにピークを迎えることも多いです。
そのぶん終わりも早めで、高校受験を迎える頃にはすでに一段落してしまっている子供も多いです。
反対に、男子は中1になってしばらくしてからということが多く、夏休み明けや冬休み明けくらいから本格的に始まるケースも多いです。
終わりも遅めで、早ければ高校受験前に抜けることもありますが、受験間際まで反抗期に悩まされるようなご家庭も少なくありません。
受験でいったん落ち着いても、再びぶり返してしまうケースもあり、高校に入ってからも悩まされる家庭も少なくありません。
もちろん、女子が必ず早くて、男子が必ず後とも限りません。
中には、大学生になってからという遅咲きの反抗期を迎える女子もいますからね。
それでも全体の傾向としては、女子が早め、男子が遅めというのが当てはまります。
そもそも、反抗期は心の内面の問題であり、徐々に変化するものだけに、「ここで終わり」のような明確なゴールラインはありません。
あるとすれば、一人暮らしを初めた際に親のありがたみを知り、久しぶりに帰ってきたらすっかり良くなっていた・・・というパターンでしょうか(笑)
基本的には、少しずつ変化していって、気づいたらいつの間にか収まっていた・・・という流れになりますね。
ただし、距離の近い親の側からすると、その変化がたとえ徐々にであっても、「いきなり反抗期が始まった」「いつの間にか終わった」と感じることが多いのも特徴と言えるでしょう。
反抗期が長引く原因
反抗期ならではのイライラや感情の揺れについては、成長期特有のホルモン等も影響しています。
このあたりは、本人も自分でコントロールや把握ができないものですから、言ってみれば「熱病」に近い一面もあるわけですね。
そのため、いくら慎重に対応しようとも、小学校高学年から中学生頃には、どうしても避けがたい時期や場面はあるかもしれないと思ったほうが良いです。
ただし、これは時期が来ればちゃんと収まりますし、対応を間違えなければこじらせることもないですから、そんなに心配はいりません。
しかし、時期が来ればすぐに終わるはずだった反抗期であっても、大人の側が対応を間違えてしまうと、変にこじらせてしまうこともあります。
適切に対応していれば、スムーズに終わっていたはずなのに、親や先生のまずい対応が火に油を注いでしまい、必要以上に延長してしまうケースも少なくありません。
こちらは大人の側に知識とノウハウがありさえすれば避けられるものだけに、親にとっても子供にとっても不幸と言えるでしょう。
特に多いのは、親が子供の自立を受け入れないがために、子供の余計な反抗を引き出し、必要以上に親子間の衝突が激化してしまうケースです。
この「親からの自立のための反抗」は、子供の成長の上でも大切なところですから、後ほどたっぷりと語りたいと思います。
○ 参考:勉強に関する対応がまずいせいで悪化するのも多いパターンです。
反抗期をひどくする別の要因
反抗期には、親や先生などの周囲の大人の関わり方が原因になっているものがあります。
例えば、今の時代は本来の意味での反抗期と言うより、単なるわがままの延長にすぎない反抗も増えています。
親が物質的満足を与えすぎたせいで、子供がわがままに育っていき、そのせいで反抗が強くなっている一面もあります。
ただ、こうした「わがままの反抗」は小さい頃からの家庭環境によるところが大きく、今から触れても「あの時、ああしておけば良かった・・・」と後悔ばかりさせる内容になってしまっていけません。
このあたりを責めるようにして語る専門家は少なくないですが、それはもっと幼い子を持つ世代に向けてすべきことのはずで、小学生・中学生の保護者向けにするのはもはや嫌がらせや脅迫にすぎません。
大事なのは「これからどうするか?」のほうですから、あまり過去の分析や反省に比重を置きすぎないようにされてくださいね。
○ 参考:悪い反抗期にさせないためには?
反抗期はどうすれば終わるのか?
一般的に、「反抗期がいつ頃終わるのか」は伝わったと思います。
しかし、今まさに反抗期に直面している方だと、本当に気になるのは「どうすれば反抗期を早く終わらせられるか」ではないでしょか。
そういった、今まさに反抗期に苦しんでおられる親御さんについては、こちらの記事で丁寧に解説をしていますから、きっと参考にしていただけると思います。
一方、「我が子の反抗期はまだだけど、今から心の準備やできる対応をしておきたい」という方もおられるかと思います。
反抗期とは具体的にどういうもので、対応の際にはどんなことに注意すれば良いかを踏まえておくことは、将来の失敗を未然に防ぐという意味でもとても大切です。
そのため、そういった方には、反抗期について知っておきたい様々なことを簡潔にまとめた、こちらの記事が参考になると思います。
これから反抗期を迎えるという方も、まだ反抗期に差し掛かったばかりという方も、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
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楠木塾長
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